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8話 部長の決意?
「こんな朝早くから誰だ?」
面倒だなと思いながら携帯の画面を見て俺は携帯を落としそうになった。
そう、電話は部長の家からかけられていたからだ。
俺は急いで携帯を手にとって応答ボタンを押した。
『もしもし俺君ですよね!」
すると相手は部長の母親だった。なんだかとても焦っているようだ。
俺は一気に不安がこみ上げてきた。すると…………。
『昨日の電話の後うちの子と会えたました?!』
「えぇ、でもその後別れ……て…………まかか!もしかして部長はまだ帰ってないんですか!」
『はい、そちらに泊まってるんじゃないの?』
「嘘……だろ……。それじゃあ部長はまだ腕相撲協会にいるのか?!」
『そんな、何でうちの子が……」
「待って下さい!俺がまた腕相撲協会にいって確認してきます!」
『いえ、何もそこ……』
俺は電話を切って急いで若鷺腕相撲協会に向かった。学校がある日だがそんなことはどうでもよかった。
部長、待っててください!
ーー若鷺腕相撲協会ーー
「はぁはぁ……はぁ……」
腕相撲協会まで12キロ、俺は休まず走り続けた。急に止まったせいで吐きそうなぐらい気持ち悪かったが今はそんな気持ち悪がっている暇は無かった。
「部長!無事でいてくださいよ!」
そう思っていた俺だが………なんと部長は腕相撲協会の門の前にいたのだ!
「良かった。部ちょ……………」
俺は歓喜のあまり部長に大声で声を掛けてたが……すぐにその言葉を途切れることになった……。
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