2人が本棚に入れています
本棚に追加
どこかの公園のベンチに座って涼介との思い出を振り替える。あ、この時期にはイルミネーションに連れていってくれたな‥‥もうすぐ私の誕生日だまだ付き合ってたら何くれたかなあーあやっぱり涼介とは終わったんだなー。ほんとに終わっちゃたんだな‥‥自然と涙が出てきてなにかが切れた。
『うあぁぁぁぁぁん』
周りに交差点も家もないからどんだけ泣いても構わない。そうおもって思いっきり泣いた。
『もう少し、もう少しでもいいから一緒に居たかったよ‥‥お誕生日おめでとうって言って欲しかった‥‥もう一回イルミネーション連れていて欲しかった‥‥』
口に出しても叶わない言葉が次々と出てくる。やっぱり涼介の事大好きなんだ‥‥でもやっぱりもうだめだ‥‥。一度落ち着いて大きく深呼吸をする。楽しかった‥‥幸せだった‥‥涼介‥‥涼介‥
「こんなところにくると何されるかわかんねぇぞ、姫」
愛する人の声がして精一杯振り返る。
『りょ、すけ‥‥?』
「何勝手に勘違いしてくれてんの?」
『きゃっ!』
腕を引かれてそのまま腕の中。
「あいつは仕事の同僚、あいつはどうか知んねぇけど、俺、あの人苦手だからさ、俺には愛する姫がいるから」
『涼介‥うぁぁぁぁん‥よかったもうダメかと思ったよぉ‥‥』
「俺の方がピンチだったわ急に出ていったし、どこいったかわかんねぇし」
と言って私の頭を撫でてくれる。
『‥‥ごめんなさい』
「でも俺の方こそ、最近冷たくしてごめんな」
最初のコメントを投稿しよう!