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すると黒柴ちゃんが顔をあげました。鼻から口まわりが白いところをみるとそこそこの年齢のお犬のようです。
犬好きさんには年齢なんて関係ありませんが(萌え)。
「かわいいですね~。残念ですけど」
「そうなんですよね」
そんな会話を飼い主さんとしていると。突如黒柴ちゃんが犬好きさんの足の匂いを嗅ぎ始めたではないですか。
犬くんくん。
「あれ? これいけるんじゃね?」
いけるとは、撫でまわせるのでは。という期待です。
しかし。
「自分からはいくんですよ」
と飼い主さん。
「え?」
「自分からは行くんですけど、来られるのはいやなんですよ」
黒柴ちゃんはひたすらスネあたりの匂いをくんくんしているのですが。
「おかしいですよね。自分からは行くんですけどね……」
撫でれそうなところに手をだすとガブッといくって、なんのプレイなんだチクショウ。かわいいからチクショウ。
犬好きさんのスネの匂いをかいで、黒柴ちゃんはなにを学んだのだろう。
黒柴ちゃんと飼い主さんに別れを告げた犬好きさん。
「このままでは不完全燃焼」
その足で、通い妻をすることにしました。
スーパーの近くに馴染みの白柴がいるのです。
民家の玄関先につながれている2歳になる男の子。
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