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1年半前、たまたまその家の前を通りかかったところ塀の隙間から鼻を出している白柴、しかも子犬にお犬センサーがひっかかった。
「きゃーっ! 白柴の子犬ーーーっ!」
これが悶絶でなくてなんであろう。
〈フンガフンガ!〉
白柴ちゃんは若さに身をまかせて大変な甘えさせてくださいアピール。
とはいえ塀の隙間なので撫で回すことはできなかったわけだが。
あまりに可愛くてちょくちょく顔を見に行っていたおかげで、あるとき玄関先にいらした飼い主さんに出会えて、飼い主さん公認で撫でまわせるようになったのである。
本日も、飼い主さんがいらっしゃれば撫でまわせるのだが。
〈あ、おねえさん! あそんで! あそんで! あそんでーっ!〉
目が合ったとたん自己アピールが半端ない白柴ちゃん。
もちろん、名前も知っているが、ここでは白柴ちゃんと呼ぶことにする。(仮名)である。
「あら、ひさしぶりね」
しめたことに飼い主のおばさまもいらしたので、撫で回しタイムである。
「うわ~、こんにちわ~。久しぶりだね~」
とハートを飛ばせば。
〈お姉さん、久しぶりです! ボクうれしいです!〉
時は10月下旬。お犬の毛もふんわりな冬毛になろうかというところ。
「うわーっ、モフモフ~~」
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