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ローズと師匠の毎日
あ~あ、と私はため息をついた。
私の名前は楼子。
「さくらこ」とよく間違えられるけど本当はろうず、つまりローズ(バラ)だ。
みんなから「ローズ」と呼ばれているのも、それは仕方のないことだと思う。
ただ何度言っても「さくらこ」と呼んでくる人はいるけど……。
で、その何度言っても私を「さくらこ」と呼ぶ張本人がまた困った人で。
まえおきっていうか、先にいっておくけど、私は神様だ。
「はあ?何言ってんだよ。」
「こいつ、調子乗ってるぞ。」
そう言ってバカにする子もいるかもしれない。
だけど私は、正真正銘の神様だ。
私だけじゃなく、このあたりのご近所さんやお店屋さんはみんな神様。
だってここは神様の住む国だから。
逆に、神様じゃない人はここにはいない。
まあ、私は神様は神様でもまだ半人前の見習いなんだけどね。
というか、私と同年代の子だとよっぽど優秀じゃない限りまだ本物の神様じゃない。
そしてたいていが私と同じくだれかの神様のところに弟子入りしている。
ただ、私は……。
「おいさくらこ、掃除は終ったのか?」
散歩から帰ってきた師匠が、(ぞうきんをしぼってる)私に言った。
私は
「このぞうきんが見えないのか、大馬鹿野郎!」
と怒鳴りたいのと
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