フレンチブルドッグと整形外科

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フレンチブルドッグと整形外科

犬くんくんの旅  ~フレンチブルドッグと整形外科~  この創作日記は、とんだ犬好きさんと行きずりのお犬たちとの出会いと別れを、萌えっとしながらしたためていくものである。  会社帰りなので、夜。  整形外科のリハビリを終えて外に出たら、道のむこうからおじさまがむかってくるのですが、その手には明らかに赤いリードが見えるのです。 「犬!」  暗いので輪郭がつかめないところをみると黒い犬にちがいない。  さらにリードが地面すれすれなところから察するに、小型犬にちがいない。  性能のいいお犬eyeを持つとんだ犬好きさんである。  徐々に距離が縮まる己とお犬。  すれ違う寸前にわかるそのお犬は。まさに黒いフレンチブルドッグ。  にっちもさっちもどうにもフレンチブルドッグである。 「かわいい~」  フレンチブルドッグにむかってハートマークを撃つ。まるで、ポイントにルアーを飛ばす釣り師のように。  気持ちは鮎川魚※さん。  プロ中のプロ。狙った子は逃さない。  可愛い子にはハートを飛ばせ。  そして、必ず的に当てるのだ。  それは可愛いお犬に対する最低限の礼儀であり、作法ともいえるのではなかろうか。  するとフレンチブルちゃんが。     
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