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♯悪の親玉が放った迷言
都心から少し離れた荒野で、
戦隊ヒーローと悪の軍団が交戦していた。
あちこちで起こる爆風と砂塵。
光線銃が飛び交う戦場。
徐々に激しさを増す状況に、
現場を指揮する、
悪の親玉の声にも力がこもる。
そんな激闘が繰り広げられている最中、
鳴り響く携帯電話の着信音。
各々、一旦戦う手を止めて、
音源がどこか
キョロキョロと探し始めたので、
悪の親玉は内心
マナーモードにしなかったことを悔やんだ。
ばつが悪そうに
懐から携帯電話を取り出すと、
画面に表示されている
着信者の名前を確認し、
そのまま流れるように通話ボタンを押した。
そんな悪の親玉の姿を見て、
何も見なかったかのように
両陣営は再び戦闘を再開した。
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