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「はい、お待たせしました。
……何かありましたか?
ええ、……まー君のパパは私ですが。
えっ!
まー君がお腹痛いって
言ってるんですか!?
何てかわいそうな……
わかりました。
私が今すぐ、幼稚園まで迎えに行きます。
……え、妻ですか?
妻は会社員なので、
急に仕事を抜け出すはちょっと……
……はい、……はい。
ですから自由に動ける私が、
息子を迎えに行きますので……
……はい、……はい。
では、そのように。
……ええ、わかりました。
お世話をおかけします。
すぐ向かいますので、
よろしくお願いいたします……」
戦場の中心で、携帯電話片手に
悪の親玉はペコペコ頭を下げながら話し、
用がすむと
静かに携帯電話の通話を切った。
そして側で戦っていた幹部に
なんとか戦場を抜けられないか、
相談しようと顔を上げた瞬間。
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