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見張っていましたので、根岸あたりからつけていたんじあないかと思いやすがと言うので、武家かと聞くと、ハイ、みなりからして浪人ではありません、どこかの藩士と思いますがと、
言うので、
街道筋の藩のもので、お家騒動でもありわしが行くとまずいのでつけていたのかも知れん、わしが巡察に出るのは幕閣が知っているので、大名、旗本にも知っている者は沢山いるだろう、
分かったら教えてくれと言うと、店を出て船で浜松町に向かい竹芝でおりて麻生の高鍋藩上屋敷に向かったのです、屋敷に着き御座所に行くと、源一朗が出立まえの挨拶に来たのじあな、
と言うので、
二月は戻れませぬのでと言うと、また、ご苦労な事じあな、殿は庭の方におられると言うので、庭に回るが良いと源一郎が言うので、庭に周り、殿、源信とお蝶はお返しいたします藩内、
に何かあるのですかと言うと、藩財政が立ち直ると悪い虫も動き出すようじあ、どうも白石の評判が良くないのじあよ、自分が主席家老になれると思うていたのじあろうが、あてが外れ、
たのでさかんに味方を増やそうとしているらしいのじあ、
奴は町方支配じあが、抱き込む為の金をどうしているのかを源信とお蝶に調べてほしいと言うわけじあ、悪い芽は先に摘むに限るからなあと言ったのです、そうですか、とうとう角を出、
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