源三郎江戸日記(弟三部)

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して来ましたかと言うと、まさか玄海屋の番頭が加担しているのではと言うと、それはわからんが、冥加金の徴収は町方差配になっているが、特に不信な数字があがっているわけでは、 ないと言ったのです、 まあ源信に任せて置けばよいと言って、玉にもおうて行くが良いと言うので、それがと言うと、何か都合の悪い事でもあるのかと聞くので、婿探しの件に御座います、探すと約束しまし、 たが、まだ見つかりませぬというと、ハハハその事か、そういえば上杉藩の藩士に嫁ぎたいと言うていたな、どうだ見合いかてらに米沢につれて行ったらどうだと言うので、幕府の許し、 が必要ですと言うと、 それが治憲に会いに行くと言う許しは、貰っているのじあよと言うので、しかし、姫の事です、その後わたしの巡察に同行したいと、ダダを捏ねられるおそれがありますと言うと、そうか、 幕府の巡察視の配下なら何処に行こうと自由じあからなと言うので、怪我でもされれば困りますと言うと、どうだ、玉をそなたの正室にしてくれんかと言うので、そのような事出来ませぬ、 と言うと、 源之丞の話によれば、お峰は承諾しているそうじあ、上屋敷の役宅は小者と腰元がいるのであろう、そこに住めば良いじあろうが、そなたは源之丞と同じに、行き来すれば良いではないか、     
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