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源三郎江戸日記(弟三部)2
奥田家を再興して父の供養にしたいそうじあ、子供が元服する頃には赦免されて、他家に仕官の道もひられるでしょうと言うているそうじあと言うので、それで側室を勧めるのかと言う、
と、やはり自分の生まれ育った実家は大事なんじあよ、元々はそなたを婿に迎えるつもりだったのだろうと言うので、そうで御座りました、本来ならわたくしが奥田家を継ぐはずでした、
すっかり忘れていました、
お峰は口にはださぬが、そう思っているのですね、そうじあそうしないと奥田家の先祖とお峰の父の位牌は永代寺に預けたままになる、分家である村上家の祭壇に置くわけにはまいらぬ、
からのうと言うので、しかし、玉姫様が承知なさるはずはないですと言うと、承知しておるわ、玉と呼ぶと、玉姫が出て来て源三郎約定がかなわぬのなら、わらわを娶るしかないであろ、
う、
お峰、お滝とも仲良くやるので承知なされと言うので、藩主のお姫様ですよと言うと、藩士に嫁いだ例は過去にも沢山あるぞと言うので、分かりました、根岸に帰りお峰と相談いたし、
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