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仕事終わりに
日は昇っているけれど、吐く息は白く、まだまだ凛々とした静かな空気がいっぱいにひろがっていた。
彼女はいつものように行きつけのベーカリーで、いつものように出来立てのホットドッグをひとつ購入する。
仕事終わりの彼女はいつもこうだ。
必ずといっていいほど、このホットドッグを購入して、食べながら家路につくというのを習慣にしている。
ゆえにだろうか、彼女は行きつけのベーカリーの店休日にかかる日には仕事をしない。
それは当然のことだと言わんばかりに、その日は働かないと言うのだ。
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