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「ご、ごめん、今野……てか、え、え、え、夢じゃ、ない? 俺、え、え、え」
今まで見た、どの照れた顔よりも真っ赤になってうろたえる、瀬戸内君を見ていたら、突然の彼の行動に批難する気なんて、とてもなれなかった。
気にしなくてもいい?
寝ぼけたんだから、仕方ない?
なんて言って、瀬戸内君をなぐさめればいいか、分からなかったので、私は瀬戸内君を下から見上げながら首を傾げた。
「えと、その……ごちそう、様でした?」
あ、多分これ、間違ってる気がする。
「――――――っ!!!!!!」
瀬戸内君は一層真っ赤になって、なんて表現すればいいのか分からない奇声をあげて、保健室を飛び出していってしまった。
どうやら、怪我は本当に問題ないようだ。
良かった。良かった。
「……やっぱり、瀬戸内君は可愛いなぁ」
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