チョコ?爆弾?

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「まぁ、だろうな…」  先程の問題は、第二段階だ。これで終わるとは思っていなかった。わかってはいたが、少年の心は重くなった。 「…ん?」  少年は、箱が先程と少し違うことに気づいた。 「なんだこりゃ?」  見ると、箱の側面の一部が開いており、そこから小さく折り畳まれた紙が覗かせていた。  少年は箱をそっと机に置き、紙を広げた。  ″正解だ。次が最後の暗号だ。時間内に解けるかな? 76 36 40 53 92 数字は、あらゆる物の根源となるものを示すもの。各数字が表した言葉の頭文字を繋げた場所へ行け。″  少年はうなだれた。 「今回ばかりは、マジでわかんねぇよ…。この根源ってのが、ヒントなんだろうがな…」  タイマーはまもなく、10分を切るところだった。 「時間がねぇ、頑張れ俺っ。頭を捻れっ」 少年はいつも以上に考えた。しかし、タイマーや外から聞こえる雨音すら、少年を焦らす要因だった。 「なんか、法則性があんのか?足し算、引き算、かけ算………あーーー!わからん!」  いよいよ無理だ。この学校は不甲斐ない自分のせいで木っ端微塵となるやもしれない。少年は座り込み、己の無力さを呪った。 「もっと、勉強しとけばよかったな~。毎度赤点ギリギリでよぉ…。理数系なんざ、マジで意味不明なんだよなぁ。化学とかよぉ…ほんとに高校生がやる問題なのかって思っちまうよ…」 『まったく、君はまた赤点危機なのか?』  半ば、いや…もはや8割諦めかけていた少年の頭に、またもやあの少女が出てきた。よく知っているクラスメイトの顔だ。 『化学とは、人間の進化になくてはならないものだ。元素1つ覚えるだけでも、違うものだよ』  少女は得意気な顔で言う。天才的な彼女のおかげで少年は何度も赤点を回避できた。 「元素…」  少年は辺りを見回す。理科室の壁の方に目的の物は貼ってあった。 「元素だ…元素の周期表だ…。考えがあってるのかはわかんねぇけど、あらゆる物の根源って事なら、可能性はあるっ」  少年は周期表に駆け寄る、元素を表す記号とそのすぐ下には、小さく名前が記されていた。そして、各元素には番号がふられていた。  紙にある番号と照らし合わせてみる。
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