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「どっちでもいいわ。 けど、私B型だからBにしよう」 ガチャ 「え?また同じような部屋?」 先程と同様、扉を開けた先には真っ白な部屋が広がっていた。 そして、また扉が二つ。 一つは「白色」の扉、もう一つは「黒色」の扉。 部屋に入りきると、開けた扉か勝手閉まる。 「なに?誰かいるの?」 閉まった扉を開けようとしたが開かない。 「ちょっと、何のイタズラ? こんなことして、ただで済むと思ってんの?」 その時、天井に埋め込まれたスピーカーから声が聞こえてきた。 『ふふふ。 おめでとう。まずは第一関門突破だ』 「だ、誰?」 『おや、これは失礼した。 私は「エンド」。あなたを招いた者だ』 「エンド?誰よ? それに、招いたって、こんなの誘拐じゃない! 昨日の夜、夜道で私を襲ってきたのあんたでしょ!?」 『手荒い真似をしてすまなかった。 けれど、それも仕方がないこと。 あなたは一人に選ばれてしまったのだから』 「選ばれたって、何に?」 『あなたが生きるべき人間か、死ぬべき人間か。 それを見定めるためのデッド・オア・アライブゲーム。通称「DOA」に。 そして、あなたは見事第一関門を突破し、生き残った。』 「DOA? てか、第一関門って? 生き残ったってのも意味が分かんない!」 『Aの扉を選んでいれば、あなたは死んでいました』 エンドの言う意味が分からず、女は複雑な表情を浮かべる。 「え?なんて? 死んでた? じょ、冗談でしょ、、、。」 『冗談と思うのなら、どうぞ次の扉を思いきり開けてください。 でも、もし心のどこかに少しでも冗談ではないかもしれないと思う気持ちがあるのなら、しっかりと選んでください。 開けたら最後、それがあなたの人生最後ともなるかもしれませんからね。』 ※「白色」or「黒色」を選び、それぞれのタイトルへ。
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