警察

1/1

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ

警察

「駄目で元々!」 そう思い、警察に電話を掛けた。 何コールかすると、「はい、こちら◯◯警察署です。 どうされました?」と聞こえてきた。 「あ、よかった。 私誘拐されたんです! 助けて!」 「落ち着いてください。 そこがどこだか分かりますか?」 「分かりません。 エンドとか言う変態に拉致されて、気づいたら真っ白な知らない部屋に。 とにかく、助けてください!」 「そうですか。 でも場所の特定が困難だとすると、少し時間がかかるかもしれません。 なんとか、場所の特定に繋がりそうな物は?」 「だから、真っ白な部屋としか分からないって言ってるじゃない! こっちは何度も殺されかけて、気が狂いそうなの! ねぇ、早く何とかしてよ」 「分かりました。 こちらも全力で捜索しますので、とにかく落ち着いてください。 それで、あなたのお名前は?」 「私は山下若葉。」 「山下若葉さんですね。 えーと、、、。 ん?そのような人はこの国にいらっしゃらないですが」 「え?何言ってるの? 山下若葉。生年月日は1987年11月11日、歳は31才。 ねぇ、いるでしょ?」 「うーん、いや、やっぱり見当たりませんね。 あのイタズラ電話なら、切らせてもらいますよ」 「ちょっと、待って! そんな筈ない、、、」 プープープー 「え、いや。 やめて、切らないで!」 女がもう一度電話を掛けるが、電話は繋がらない。 「そんな、嘘でしょ、、、」 『ここに来てその選択をしましたか。 全く、そんな簡単に助けが来るとでも? やっぱりあなたは、死ぬべきです』 「いや、やめてーーー!!」 ドーーン 激しい音と共に、部屋は爆発した。 ※死亡。死因:爆死。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加