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警察
「駄目で元々!」
そう思い、警察に電話を掛けた。
何コールかすると、「はい、こちら◯◯警察署です。
どうされました?」と聞こえてきた。
「あ、よかった。
私誘拐されたんです!
助けて!」
「落ち着いてください。
そこがどこだか分かりますか?」
「分かりません。
エンドとか言う変態に拉致されて、気づいたら真っ白な知らない部屋に。
とにかく、助けてください!」
「そうですか。
でも場所の特定が困難だとすると、少し時間がかかるかもしれません。
なんとか、場所の特定に繋がりそうな物は?」
「だから、真っ白な部屋としか分からないって言ってるじゃない!
こっちは何度も殺されかけて、気が狂いそうなの!
ねぇ、早く何とかしてよ」
「分かりました。
こちらも全力で捜索しますので、とにかく落ち着いてください。
それで、あなたのお名前は?」
「私は山下若葉。」
「山下若葉さんですね。
えーと、、、。
ん?そのような人はこの国にいらっしゃらないですが」
「え?何言ってるの?
山下若葉。生年月日は1987年11月11日、歳は31才。
ねぇ、いるでしょ?」
「うーん、いや、やっぱり見当たりませんね。
あのイタズラ電話なら、切らせてもらいますよ」
「ちょっと、待って!
そんな筈ない、、、」
プープープー
「え、いや。
やめて、切らないで!」
女がもう一度電話を掛けるが、電話は繋がらない。
「そんな、嘘でしょ、、、」
『ここに来てその選択をしましたか。
全く、そんな簡単に助けが来るとでも?
やっぱりあなたは、死ぬべきです』
「いや、やめてーーー!!」
ドーーン
激しい音と共に、部屋は爆発した。
※死亡。死因:爆死。
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