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レオ
「俺は見てるだけか…。」
消防隊はビルの中にはいた人たちを次々と助けていた。
レオはその様子を見ていた。
そして、全ての人命を救助したように見えた。
消防隊
「全員救助完了だ!このビルは倒壊の恐れがあるから我々もこの場を放れるぞ!」
消防隊も周りの野次馬も避難した。
レオ
「ん?」
レオはビルの中腹に人影が見えた。
レオ
「今人影が見えた!」
レオは消防隊に駆け寄った。
レオ
「まだ中に人影が見えた!また人が取り残されている!」
消防隊
「ダメです!早く避難をしてください!!」
レオ
「間違いなく中に人がいる!」
レオは消防隊を無視して、一人でビルの中に入っていった。
消防隊
「ちょ!ちょっと!あんた!!」
レオ
「もう目の前で人が死ぬのはイヤなんだよ!」
消防隊の一人もレオを追ってきた。
ビルのあちこちが崩れ始めた。
消防隊
「戻れ!戻るんだ!!」
階段が崩れ、消防隊はレオを見失った。
レオはドンドン上に上がった。
レオ
「たしかこの辺か…。」
すると、小さな影が動いた。
レオ
「そこか!」
すると、天井が崩れてきた。
小さな女の子が見えた。
小さな女の子
「助けて!!助けてぇ~!」
レオ
「待ってろ!そこを動くな!!」
さらに床が割れ始めた。
レオ
「ダメだ! そっちに行けない!!」
(ガガガガ…)
さらに天井が崩れ、床が割れた。
レオ
「またここで俺は諦めるのか! また目の前で救えないのか!? もうイヤなんだ! イヤだ!」
(バコン!)
(ブブブーー。)
ビルの壁を突き破って、赤い何かが飛んできた。
レオ
「なに?なんだ!?」
レオの目の前でホバリングをしていた。
レオ
「カブトムシ?」
それは赤いロボット型のカブトムシはレオの手首に止まった。
レオ
「イッテ!!」
赤いカブトムシはレオの手首に針のような物を刺した。
すると、カブトムシの目が点滅した。
レオの体は謎のアーマーに包まれた。
レオ
「なんだ!?これは!?」
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