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小学一年生のときには、もうチョコレートのとりこだった。
とりわけ好きだったのは、ひとくちサイズのチョコレートだ。高級でもなんでもない、どこのスーパーにも売っているような、十二個入りのもの。テレビのコマーシャルで、「いいこと」と謳われるチョコレート。
それを、おやつの時間にひとつだけ食べるのが好きだった。
冷蔵庫を開けて、チョコの箱を開ける。一個目のチョコを口に運んだ。舌の上で転がすと、口の中でとろけた。
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