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とりあえずその封筒を持って足早に部屋に戻った。
「はぁ、はぁ・・・」
少し走ったので息が上がっていた。
今、僕は得体の知れない感情に支配されていた。
手紙の送り主がどこの誰か分からない恐怖と、全く何か分からないからこその高揚感。
その得体の知れない手紙に、僕の心臓の鼓動はずっと鳴り止まなかった。
 ̄ ̄ ̄
何故だか封筒を開けるのを戸惑ってしまった。
封筒は机の上に置きとりあえず頭を冷やす為、先にシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びてる最中も気が気ではなかった。
まるでハリー・ポッターに送られてきたホグワーツ学校入学の知らせの手紙のようじゃないか。
そんなバカなことを考えていた。
シャワーを浴び終え、恐る恐るリビングへ戻る。
カーペットに座り丸机に置いた封筒と対峙する。
冷蔵庫から持ってきたお風呂上がりの水が一段と冷たく感じた。
「「・・・開けてみるか」」
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