一通の封筒

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「ふぅ・・・」 送信済みの画面を確認して一息つきスマホを机に置く。 トイレに行こうと立ち上がった瞬間、 「ヴーッ!」 マナーモードにしていたバイブレーションが鳴った。 「もう!?」 僕はトイレにいこうと立ち上がったが、またカーペットに座りスマホを確認した。  ̄ ̄ ̄ ̄ 【返信ありがとうございます!日本秘密課の平田です!どうしても石田様の力が必要でして、どうしても入社して頂きたいのです! ○/○ PM13時 渋谷の○○カフェでお会いできないでしょうか!?お待ちしています!お願いします!】  ̄ ̄ ̄ ̄ 送られてきた手紙とメールではだいぶ印象が違う気がした。辞退したいと申し出たのにこちらの都合は一切無視な文面。 「・・・連絡は一応したし、もういっか。」 スマホ画面をオフにし、僕は我慢していたトイレに行くことにした。
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