【サンプル】泥舟に乗って

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 声をかけてみると、無言で睨まれた。 普段から悪い目つきがさらにえらいことに……。 「来たってことは、ヤるんだろ?さっさとヤろうぜ」  どうにかこの…状況から抜け出したくて、またマサキに跨った。ネクタイを緩めようとした手を、マサキの手に掴まれた。また加減ないな…痛えなもう。 座ってたその場に押し倒されて、両手首を一緒にマサキの片手で鷲掴みされて痛い。 「手首、痛えよ」  訴えてみたけど、やっぱり聞いちゃいなくて、離すつもりなさそう。 「マサキ、」  呼んで首を伸ばしてみても、いつもならくれるキスもくれない。それどころか、こんな段階でもうデニムとトランクス一緒にずり下ろされて、俺はビビった。やっぱりなんか変だよな、今日のマサキ。 「っなんなんだよ、おかしいだろいろいろ!」  脚をジタバタさせてみるけど、無駄なのはわかってる。マサキはびくともしない。 てか、なんで一言も喋んないのさ? コロンと裏返されたかと思ったら、また手首を頭上で上から押さえつけられて、もう片方の手で腰を持ち上げられた。 んであのカチャカチャ音が聞こえてきて…… 先っぽが、入り口に強引に割り入ろうとしてきた。いやそりゃないだろ。 「ちょ、無理!いきなりとか無理…うぁ」  本気で挿れる気?     
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