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なんなのこのおっさんは?
そういうプレイなわけ?
「痛い、痛いって!いきなりなんか入るかよ!」
抵抗したって体をクネクネさせるのが精一杯だ。
しばらくすると、俺は解放された。
手首も、入り口も。
見るとマサキは帰る準備をしていた。何?わけわかんね。この前もマサキは何も出さずに帰ったじゃん。
「マサキ?帰んの?」
淡々とベルトを締め、バッグを手に取る。
帰ってしまう。
また繋がることもできないまま。
帰ってしまう。
「何か話があって、二人になったんじゃなかったのかよ……」
「話なんかねぇわ。ヤるために入っただけだ。でもイマイチ気が乗らんから帰るわ」
……なんなの。
俺が好きになればなるほど、マサキの気持ちは離れてくのかな。
離れるも何も、最初っから気持ちなんかないか。
こっち連れてきてくれたし、最近よく来てくれるから、すっかり勘違いしちまってた。
唯一俺たちを繋ぎ止めてたこのカラダも、もう抱き飽きたんだろうか。
マンネリ回避のために一風変わったプレイに挑戦したけどイマイチ盛り上がらなかった、みたいな?
セックスでしかお前を喜ばせられない、って言ったじゃん。
ならせめて、ちゃんと抱いてくれよ。
カラダの繋がりまで失くしたら、俺、もう……
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