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【サンプル】腐女子の家政婦がゲイカップルのお宅に派遣された件
「片桐さんがほんとよくやってくれるから、俺たちすごい助かってるよ!いつもありがとうね!」
白石さんが人懐こさ全開でお酒を勧めてくれ、私もいい気分でガンガンいっちゃってどんどん饒舌に……
「で、付き合ってんでしょ?おたくら」
あ、なんか今口から勝手に出た……!
一気に酔いがさめ、恐る恐る二人の顔を見ると……
にこにこ笑っている、怖い。
冷や汗を垂らしてそこに固まっていると
「うん。やっぱりバレてたか」
あはは、と高杉さんがめっちゃ可愛く笑った!
「自分から黙っておこうとか言って、伊織さん全然隠す気なかったっしょ!」
白石さんは照れたような困ったようなそぶりで高杉さんを責めている。
いっつも『いぉ、高杉さん』って言ってたのって、普段は伊織さんて呼んでるからなんだな。
「だから暁に手ー出しちゃーダメだよ」
急に真顔になって高杉さんが言うもんだからもうたまらん。たまらん!けしからん!鼻血出る!
つまり数日前のすったもんだは、高杉さんが白石さんと私のことを嫉妬してのことだったんだな。
ボコボコにしたのはマーキングで、それを『そういうことか』って把握した白石さんもヤベェ!
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