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そのことを翌日、リョウに説明すると
「なんで……」
ガックリと視線を落とすリョウに、医師はまだこれよりひどいことを告げなければならず、心が痛んだ。
「あくまで、一般的によく言われてるってだけだけど、断片的に記憶をなくすのは、怖かったことや嫌だったことを無意識に忘れたくて……っていうケースが」
そこまでしか言えなかった。
「え……アヤが俺のこと嫌いなん?怖いん?忘れたい?そういうことなん?」
ふるふると肩を震わせるリョウ。
医師はもうこのころになると、彼らが一般的な友人関係ではないであろうことを薄々感じ取っていた。
「あくまで一般的な話だから……だから、信じてあげて、寄り添ってあげて」
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