触れたくない、触れられない(モブレ)

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触れたくない、触れられない(モブレ)

 案内されるがまま別室へと移動したアヤの目に飛び込んできたのは、ようやく会えた愛する人。ただし、素っ裸にひん剥かれ、両手を縛り上げられ、目にはアイマスク、さらにはーー 「ねえ、気持ちいいの?ほら、もう4個も飲み込んじゃってるよ」  両脚をはしたなくM字に開かされ、てらてらと光る中心の窄まりには大小の球体が連なった器具が挿入されている。 アヤは大声で叫びそうになったが、二人の男に押さえつけられ、リョウから数メートル離れたところで無理やり椅子に座らされ、足と胴回りを椅子に縛られた。 「誰か、来た……?」  気配や足音から、リョウが不安になって尋ねた。 「うん、ちょっとギャラリーの方々がね。君の可愛い姿を見てみたいって」 「……アヤ……?」  小さくぽつりと呟いた。リョウはアイマスクをしている。男も、そしてアヤ本人も、そこにいた全員がギョッとした。
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