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「……さあ、もう一個入るかな」
男が責めを再開した。
体の自由を奪う薬の効き目はとうに切れており、恥ずかしさから何度も膝が内側に入るのを、その度にまた男の手によって大きく開き直される。
快感が倍増する媚薬入りのローションは実に絶妙な用量を塗布されていて、理性が吹っ飛んで乱れ狂うまでには至らなかった。それがさらにリョウを苦しめることになる。頭でははっきりと拒んでいるのに体はさらなる刺激を欲しがっている、まさに今そんな状態だった。
いつつめの球がリョウの中に挿入った。
「い、やっ、そこっ」
「そろそろ、届いた?」
黒光りする玩具の先端のリングを持って男がぐりぐりと掻き混ぜると、ある場所に当たる度リョウの嬌声が大きくなるのが見て取れる。
今度はそのある場所ばかり執拗に擦ってやると、リョウは啜り泣きを漏らした。
「あれ、もうイっちゃいそうなの?」
「んっ、イきそ、っあ、イくっ」
その答えを聞くと男は前後させていた手を止めた。
「まだイっちゃダメだからね」
そう言って先ほどのローションを取り出すと、白いガーゼに垂らし、折り畳んだ。
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