覚悟を決めろ(オメガバース)

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 リョウは体で体を慰めるように、慈しみながら、優しく抱いた。 「あ…っ、んっ、あっ」  いつもと違い、アヤはよく啼いた。 やがて、リョウはふと気付いた。 なんだか甘い匂いがする。 その匂いを嗅いでいると、リョウの中の雄の部分が引きずり出され、猛り荒れ狂う。 優しく抱いていたつもりが、知らず荒々しく打ち付け、最奥まで穿っていた。 「リョウ、もっと、奥」  こんなことアヤが言うのは珍しいな……とまじまじとアヤの顔を見て、そこでやっとリョウは悟った。 ああ、ヒートが来たのか。 匂いも気のせいではなかったのだ。 普段のアヤからはおよそかけ離れた、女々しく媚びるような嬌声。 アヤのヒートに呼応するように、リョウのフェロモン分泌も倍増する。リョウも甘く魅惑的な香りを放ち、ある思考が頭を支配し始めていた。  種付したい。  孕ませたい。  もともとリョウは子供好きだが、それとはまた違った次元で、本能がそう言っているのだった。 「アヤ、奥に出すね」 「えっ?あ」  アヤは一瞬ひどく狼狽えたが、その直後アヤの最奥いっぱいへリョウの精が放たれた。 一滴たりとも取りこぼすまいと内壁が総動員で吸収にかかる。 驚き焦りつつ、アヤも不本意ながら達してしまったようだ。
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