33人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
リョウは体で体を慰めるように、慈しみながら、優しく抱いた。
「あ…っ、んっ、あっ」
いつもと違い、アヤはよく啼いた。
やがて、リョウはふと気付いた。
なんだか甘い匂いがする。
その匂いを嗅いでいると、リョウの中の雄の部分が引きずり出され、猛り荒れ狂う。
優しく抱いていたつもりが、知らず荒々しく打ち付け、最奥まで穿っていた。
「リョウ、もっと、奥」
こんなことアヤが言うのは珍しいな……とまじまじとアヤの顔を見て、そこでやっとリョウは悟った。
ああ、ヒートが来たのか。
匂いも気のせいではなかったのだ。
普段のアヤからはおよそかけ離れた、女々しく媚びるような嬌声。
アヤのヒートに呼応するように、リョウのフェロモン分泌も倍増する。リョウも甘く魅惑的な香りを放ち、ある思考が頭を支配し始めていた。
種付したい。
孕ませたい。
もともとリョウは子供好きだが、それとはまた違った次元で、本能がそう言っているのだった。
「アヤ、奥に出すね」
「えっ?あ」
アヤは一瞬ひどく狼狽えたが、その直後アヤの最奥いっぱいへリョウの精が放たれた。
一滴たりとも取りこぼすまいと内壁が総動員で吸収にかかる。
驚き焦りつつ、アヤも不本意ながら達してしまったようだ。
最初のコメントを投稿しよう!