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「リョウ…」
言葉に詰まり、名を呼ぶことしかできない。
「いつ愛想尽かされるかって、いつも」
体の震えが激しくなり、カップの中身がちゃぷちゃぷと跳ねる。
「アヤん家来たらアヤが知らんヤツと寝てたりとか、そんな夢見たり」
アヤはリョウからカップを優しく取り上げ、テーブルに置いた。
「…俺は、思ってることを言葉にするのが下手だから、リョウからストレートに言ってもらえて助かってるよ。抜けてるリョウが好きって前にも言ったよね?それに…早いお陰で何回も出来るでしょ」
リョウの顔がさらに歪んで、雫が増す。
慎重に選んだつもりだが、言葉のチョイスを間違ったか。
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