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底抜けに明るくお調子者でサバサバしているように見えて、案外傷つきやすくて臆病なところがある。
そんなところも全部ひっくるめて、愛してやまないというのに。
なんて言えば、ちゃんと伝わるんだろう。
自分には、この涙を止めることはできないのだろうか。
「リョウは、俺といるとつらい?」
「えっ!ちがう」
頭をブンブン振り全身で否定するリョウ。
「んーでも、つらいかも」
手のひらで右目を、手の甲で左目を擦り、鼻をすすりながら言葉を続ける。
アヤは黙って、次の言葉を待つ。
「アヤが好きすぎてつらい、苦しい、しんどい。どうしたらええのこれ、助けて」
リョウはそう言うと、アヤの背中に手を回してきた。
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