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花喰い鬼は、興奮した声音で獣の様にぎらついた紅色の瞳で、廻の腹を愛しそうに撫でる。そうして、唇を舐めながら花喰い鬼は廻の首筋に顔を埋めて噛みながら、律動を開始した。最初から気遣いが無いに等しい激しい律動で、ぱんぱんと肌と肌がぶつかり合う卑猥な音が和室に響き渡る。
「ひ、っ!ゃぁあっ!や、だっ!やめ、て……っ!」
与えられる快楽が強すぎるせいか、廻の瞳からはぽろぽろと白薔薇の花びらが零れ落ちて、布団の上に舞っていく。花喰い鬼は廻の首筋に顔を埋めながら、噛んでは分厚い舌でべろりと舐め上げて、廻の奥を突いていく。愛おしそうに廻の身体を花喰い鬼は味わいながら、廻の弱点を責め立てていく。ぐじゅぐじゅと廻の前立腺を刺激される度に、廻の喉からは甘い喘ぎ声が出てくる。気が付いたら、いつしか廻の腰も花喰い鬼の律動に合わせるかの様に淫らに動いていた。
「お前の中は、温かくて気持ち良い……っ」
花喰い鬼が興奮した声音で呟くと、廻の自身に手を伸ばした。廻の自身に触れると包み込む様にして、揉んで扱いていく。
「ひ、ゃあ、……んぁ……!」
「……っ」
突然、与えられた快楽の刺激に廻は喘いでしまい、ぎゅっと花喰い鬼の自身を締め付けてしまう。ぐちゅぐちゅと廻の前立腺を刺激して奥を突きながら、花喰い鬼はそろそろ限界が近い廻の耳元で残酷に囁いた。
「イけ」
花喰い鬼は廻の自身を強く扱きながら、廻の最奥を抉る様に突いた瞬間、快楽の刺激に耐え切れなかった廻は悲鳴にも似た喘ぎ声をあげる。
「んああああああああ!!!」
そうして、廻の自身からは白濁が撒き散らされて腹を汚していく。廻の体内は花喰い鬼の自身をきゅうきゅうと搾り取る様に締め付けてくるので、そのまま精液を中に吐き出されてしまった。どくり、どくりと花喰い鬼の熱い飛沫を体内で感じ取りながら、女みたいに抱かれて中に出されてしまった事に、この行為に対して気持ち良く感じてしまった事に、廻は戸惑いながらも、白薔薇の花びらを零しながら喘いだ。ぽろぽろと白薔薇の花びらを零す廻の瑠璃色の瞳に、花喰い鬼は口付けを落としながら、白薔薇の花びらをむしゃりと食べる。その花喰い鬼の浮かべる笑みは、どこまでも妖しく綺麗で残酷だった。
「……これで、終わりだと思うな」
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