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花喰い鬼は廻の耳元に囁きながらぺろりと舐め上げると、廻の体内に挿入っていた花喰い鬼の自身が、次第に硬さを取り戻して大きくなっていくのを感じて、廻は絶望に目を見開いた。
「ゃあっ……!ま、まってくださ……っ!」
「まだまだ付き合ってもらうからな、廻」
「ひ、ゃあああああああ!!!」
廻の懇願は聞き入れられず、紅色の目を細めながら花喰い鬼は、廻の華奢な身体を、たっぷりと、じっくりと、ゆっくりと味わうかの様に何度も揺さぶりながら貪り尽しては、廻の体内に欲を吐き出し続けた。廻は気絶する事も許されずに、快楽に支配された身体で甘ったるい声で喘ぎ続けた。
「お前が泣こうが喚こうが、逃がしてやるつもりはない」
廻の意識が途切れる前に聞いたのは、花喰い鬼の愛憎の篭った言葉だった。
(どうして……?)
疑問を抱きながらも限界がきた廻は、花喰い鬼に抱かれながら眠りに落ちる。花喰い鬼が満足するまで、廻は何度も暴かれて、貪られて、抱かれたのだった。布団の上には、白薔薇の花びらと赤薔薇の花びらが艶やかに舞い落ちた。気絶した廻を眺めながら、花喰い鬼は愛おしそうに抱き寄せ、優しい手つきで撫でていた事を廻は知る由もない。
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