【初恋はチョコの味~出逢い編】

1/7
前へ
/7ページ
次へ

【初恋はチョコの味~出逢い編】

今日は、 2月14日…。 俺にとっては…、 無くてもいい日…。 今日は、 1秒で、 2月15日になって欲しい。 くらいの最悪 の気分の1日…。 俺は、 登校しながら 「何が、 バレンタインデーだよ。 俺の家は仏教徒だし…。 全く、 関係ない…あぁ…あぁ…悲しい…。 」 俺は、 田沼 晶人(たぬま あきひと) 16歳。 某県立高校普通科1年生。 一見、 平凡な男子高校生。 彼女居ない歴=年齢=16年。 つまり、 全く『アオハル』を 謳歌していない側の冴えない男子高校生の代表格みたいな 男子だ。 また、 今日みたいに『恋人』『彼氏』『彼女』なんて キーワードが似合う『クリスマス・イブ』『クリスマス』 に匹敵する『恋』の一大イベント『バレンタインデー』には 『疎遠』いや…、 『無縁』のはず…だった…。 とはいえ、 やはり16歳の思春期たる健全な男子…。 『バレンタインデー』は、 どうしても気になるイベント日で あった。 早めに、 登校し、 蓋付きの下駄箱をそっと、 開けてみる…。 有るのは、 薄汚い俺の上履きシューズのみ…。 チョコの『チ』の字も見当たらない…。 俺は朝から酷い疲労感に襲われた…。 よっぽど、 高校を1日サボろうかとさえ思ったくらいだ。     
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加