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「で? なんて答えたんだ?」
創さんの部屋。夕食の片付けを終えソファでくつろいでいた所に、創さんがホットコーヒーと緑茶のカップを持ってきてくれた。ガラステーブルに置き、私の隣に座る。
「なんだと思います?」
「……私は信じてます」
「違います」
クスクス笑う私に、創さんは面白くなさそうにソファの肘掛けに肘をつく。
「“創さんは仕事が忙しいから、浮気なんてしてる暇はないの”」
「……よく覚えてたな」
「美帆ちゃん笑ってました」
「本当に行くのか?」
創さんに手伝ってもらい引越しの手続きを終え、部屋の引渡しも済んだ。
この東京に、私の家はもうなくなった。
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