9人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「ほう…ゴーストとそこまで密に接触していたか」
「タケルのことを知ってるのか…!色々やらかそうとしてるんなら…ぶっ倒す」
二振りの刀を構え、対峙する。
吹いていた風が雲を流し、月明かりが射し込む。
「ハァッ!」
「…ム!」
振り下ろされる二刀。それをキングは器用に捌き、腹に一撃を見舞ってくる。
「っ…!」
後退する身体。
だが…。
「…お前、幹部だったっけ?」
「…それがどうした?」
脳裏に浮かんだのはあの刀を持ってたやたらと強いヤツ…。
名前は…聞いたっけ?忘れた。
「あの刀野郎よりは弱いと思っただけだよ!」
「なにぃ…!?」
青筋が立ったのが仮面越しでもわかる。
「隙ありぃ!」
『ダイカイガン!オメガスラッシュ!』
二振りの刃に流れる波動をぶつけられ…大きく奴がよろめく。
「悪いけど考え事の最中だったんでな…!終わらせさせてもらうぜ!」
『ダイカイガン!オメガストリーム!』
二刀が一本の薙刀となり
「っらぁああーーーーー!」
振り抜いた一閃が、前方に大爆発をおこした。
「ぬぅう…!」
爆発が晴れた時、奴の視界から俺は姿を消していた。
「呼道 勇騎ィ…!」
最初のコメントを投稿しよう!