『アオハル』のレコノイター

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『アオハル』のレコノイター

 水曜日。ジャンはエタンダールに声をかけた。 「エタンダール、そろそろできそうか」 「ああ、いつでもいいよ」  エタンダールは答えた。そうかとジャンは頷くと、ウィルマの方を見る。 「ウィルマ、エタンダールと一緒に行ってくれ」 「あたし? あたしに出来ることなんてあるの」 「ああ、お前にしかできない。詳しくはエタンダールに聞いてくれ」 「うん、分かった。エタンダール、何をするの?」 「ところでウィルマは明日、何時頃に帰って来るんだ」  ウィルマの質問には答えず、エタンダールは質問を質問で返した。 「ええと、明日は四時頃には帰ってこられると思うよ。どんな服装で、どこに行ったらいいの? それで何するの?」  一体何をするのか見当のつかないウィルマは、矢継ぎ早に質問した。 「一緒に行くから、集合場所はここでいい。服装は制服のまま行くから着替えなくていい。詳しいことは明日出発する前に言うから」  事務的な口調で答え、エタンダールは立ち上がりハイドアウトを後にした。 「うん……分かった」  分かったと言いつつも何も分からないまま、ウィルマは頷いた。
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