二度目の後はまた会いたくなる

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「それで最近は変な男につかまってないでしょうね?」 つばさに探るように目を見つめられたけど、 「大丈夫。」 と答えてビールの缶を空にした。つかまってはいない。一昨日、ちょっとした事故にあっただけだ。 「嘘だね。」 美織がすかさず指摘して、ガブリとチーズがたっぷり付いたウィンナーにかぶりついた。 「目が泳いでる。」 「……泳いでなんかないし!」 「声、上ずってるよ?今度はどこのどいつ?」 つばさの問い詰めはしつこい。こっちが吐くまで一晩中聞いてくる。それだけ心配してくれているってことなのだろうが。 「彼氏とかじゃないし。」 「彼氏とかじゃないけど、男がいるんだ。」 しまった……。「彼氏とか」と言うと、その「とか」につけ込んでくるのがつばさだ。 「もうここまで言ったんだから、話してよ。気になりすぎて夜も寝れない。」 「話さないと、チーズフォンデュあげないよ?」 つばさと美織が口を尖らせて、チーズフォンデュの具材を取り上げるので、さすがに觀念して一昨日の出来事を正直に話した。
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