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「出た!3B!」
「そいつ、絶対に遊んでるじゃん!」
待て待て!なんか変な単語出なかった?
「ねえ、3Bって?」
「えー!?よく言うじゃん!」
つばさがピンっと指を三つ立てた。
「付き合っても幸せになれないっていうやつ。美容師、バンドマン、バーテンダー。」
なんじゃそれ!?てか、その職種の人に失礼極まりない。
「や、大和くんは絶対に悪い人じゃないよ?ケガの手当てもしてくれたし、朝ご飯も作ってくれて……。」
「有栖ちゃん、あなたの見る目はあてになりません。」
「だいたい、連絡先も知らないんでしょ?それって、お店以外では会う必要がないって思っているってことじゃん。」
つばさも美織も言いたい放題言うが、あながち全て当たっているように感じるぐらい、自分の見る目には自信がない。
「最初から有栖ちゃんをお持ち帰りする予定だったんじゃないの?」
「ち、違うよ!絶対に違う!私も帰りたくないって思ったからだもん!それにね、ケガの手当てが出来なかったら、また店に来たらしてあげるよって。」
家じゃなくて店なんだねって思ったけど、放り出したりしないところとか、大和くんの優しさだと思うもん。
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