12月23日

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朝、僕はいつものようにあいつを見つけた。 ゆらゆら揺れているポニーテール、いつもの青い鞄、なにより、辺りに微かに広がるホットドッグの香り。 きっとまたいつもみたいに、うまそうに食べるんだろうな。 B「なぁ、またホットドッグ?」 A「あ、おはよ。当たり前よ!これがなくては一日は始まらないのよ」 あいつは僕の方を振りかえって言った。 大きなリボンで結ばれた髪がふわりと広がる。 それを眺めつつ、僕はあいつにまた話しかけた。 B「それ食べたら、今日はどこいくんだ?」 A「これを食べたら?そうね、今日は街の大通りまで行って、新しいリボンを買うか、髪を切ろうかと考えてて……」 B「え。そうなんだ」 僕は手をポケットにつっこんで、あいつの隣に並んだ。 それを不思議に思ったのか、あいつは少し首を傾けて言った。 A「あなたはどこにいくの?」 B「…………僕は、お前と同じ。買い物」 A「お買い物?何を買うの?」 B「いや…………別に……。そうだ、買い物付き合ってよ。その方がいいもの買えそうな気がする」 あいつは、一瞬不思議そうな顔をした。 けれどすぐに微笑んだ。 A「いいわよ。これを食べてからね」 B「もちろん」 雪が太陽に照らされて、ちらちらと輝いていた。 僕は必死に、あいつには何色が似合うだろうかと考えていた。
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