第1話

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赤い顔で下を向いた日葵を見て、一樹はクスッと笑った。 一樹「俺…今日それ言いに来た」 日葵パッと顔を上げた。 すると一樹は手を少し広げて立っていた。 日葵は一樹のもとへ歩き、一樹の腰に手を回した。 広げていた手が日葵の体を包んだ。 日葵「いいって事?」 一樹「うん」 すると一樹は日葵のりんかくを優しく持ち、自分の唇を日葵の唇にあてた。 日葵「ん….」 その後、2人は遊園地でデートをして、その先も幸せになりました。 5年後。 「お、日葵ちゃんそのポーズいいねー」 5年後、日葵は人気読者モデルになった。 5年前にスカウトされて、一度行ってみたら、すごく気に入られて、いまにいたる。 一方で一樹は、読モのスカウトを断り、部活にはげんだ。 バスケ部で、今はキャプテンになり、全国大会に出場していた。 全国大会に出場するときに、必ず日葵は仕事をはぶいて応援に来てくれる。 もちろん変装はする。 今日は全国大会決勝戦だ。 この試合で勝てば、全国1位。 絶対に勝ってやる。 日葵「一樹ー!頑張ってー!」 その言葉に、一樹はガッツポーズした。 4ー1 一樹のチームは勝利した。 一樹は決めていた。 もう一樹は18歳。 男は18歳で結婚出来る。 そうだ、この全国大会で優勝したら日葵にプロポーズをする。 日葵は許可を得ていつもベンチで見ている。 一樹は日葵のもとに駆け寄り、被っていた帽子を取り、メガネを取った。 「えー!夏芽 日葵じゃん!」 「ホントに?サインほしー!」 「実物可愛いー!」 と客席や選手が騒いだ。 一樹は日葵をコートの中心まで連れて行った。 頭を下げ、手を差し伸べて言った。 一樹「日葵!俺と結婚してください!」 すると会場が一気にしんとした 日葵はニコッと笑い、一樹の手を取って 「はい」 と答えた。 ワァァァと歓声が上がった。 パッと顔をあげて日葵を抱き上げた。 日葵は一樹の顔を持ち、キスをした。
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