第1話

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奈緒「じゃあ今日の放課後校門で集合ね!」 すると、奈緒は蒼の手を引いて教室へ入った行った。 日葵「楽しみだねっ!」 一樹「久しぶりだな」 ハッと日葵は思った。 日葵(私、今一樹にサラッと話しかけられた?) 1人で喜ぶ日葵を一樹は不思議そうに見た。 すると、日葵がコンクリートの出っ張ってる部分(歩道にある)につまずいて、道路側にコケた。 その時ちょうど車が来ていた。 プーッッ!!っとクラクションを鳴らしている。 日葵(え…?私死ぬの?) 頭が真っ白になったその時だった。 日葵の体が歩道側に引き寄せられた。 その直後に車は通り過ぎて行った。 気がつくと自分は一樹の腕の中にいた。 ギュッと力が強くなった。 一樹「……バカ。(日葵が)死ぬかと思った」 日葵が一樹の顔を見上げると、目から大粒の涙が出ていた。 日葵「…一樹?泣いてる?心配しないでいいよ?」 一樹「するに決まってんだろ!!」 一樹は思いっきり叫んだ。 日葵「一樹…」 一樹の腰に手をまわし、ギュッと一樹にくっついた。 一樹「危なっかしいんだよ!!もっと気をつけろ!」 日葵を強く強く抱きしめた。 日葵「い、一樹!痛い!」 一樹は自分のしている事が分かったのか、サッと日葵から離れた。 一樹「ごめん」 日葵「いいよ」 一樹は少し悲しそうな顔をしている。 日葵は思い切って一樹の顔を掴み一樹の唇と自分の唇を重ねた。 一樹は悲しそうな顔から真っ赤な顔へと変わった。 日葵「好き!私は一樹の事を幼なじみ以上。恋人として一緒に居たい!」 一樹はポカンとしている。 日葵「返事!1週間以内に教えて!」 我を忘れて日葵は言った。
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