第1話

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私、夏芽 日葵〔なつめ ひまり〕、12歳! 今日から中学生です! 日葵(んー!今日から中学生だ~!楽しみだなぁ~!) ポカッ! っと、急に日葵は頭に衝撃を感じた。 伊輝「何朝からボゲーって歩いてんだよ。浮かれてんじゃねーよ」 日葵「伊輝!叩くこと無いじゃん!」 一樹「お前がボゲーって歩いてるからだろ?」 日葵「良いじゃん!今日入学式なんだから!」 この頭を叩いて来たのは幼なじみの、桧山 一樹〔ひやま いつき〕。 同い年で、家が隣で、産まれた時から一緒。 蒼「あーまた喧嘩してるー。辞めなよー」 日葵「蒼~(泣)一樹が叩いた~!」 蒼「一樹。あんまりしたらダメだよ?」 一樹「なんで俺が悪いんだよ?!」 日葵「一樹が悪い」 一樹「はぁ?!」 この、私を助けてくれたのが、三崎 蒼〔みさき あおい〕。 蒼も家が隣で、産まれた時から一緒。 (ちなみに家は三崎家→夏芽家→桧山家→だよ!) 言い忘れてたけど、私達が行くのは朝陽(あさひ)中学校。 近隣の小学校の子達が来ます! 一樹「おい日葵、お前何組だ?」 日葵「え?え~っと」 日葵は自分の名前を探した。 5組 22番 夏芽 日葵。 日葵「あっ!私5組!」 日葵は仲の良い友達を見つけてパァッ!っと喜んでいた。 蒼「あ!俺3組だ!」 一樹「あ…」 一樹は呆然とした顔でクラス表を見上げている。 蒼「? あ、一樹5組だね」 日葵「ええっ~!嘘!誰か嘘と言って~!」 一樹はイラッとした顔で、 「こっちのセリフじゃボケッ!!」 っと怒鳴った。 日葵はガクッと肩を落とした。 奈緒「アレ?日葵どうした」 日葵は奈緒の姿を見ると「うぇぇぇ!」っと叫びながら駆け寄った。 日葵「奈緒ぉぉぉぉ!助けてぇぇぇ!」 奈緒は困った顔で日葵を見た。 奈緒「何?また一樹?」 日葵「そうだよぉぉ!一樹がイジワルするぅぅぅ!」 一樹「はぁ?!お前が勝手にクラス表見て落ち込んでただけだろ!」 蒼「あの~。俺の事忘れてない?」 奈緒「あ、蒼いたの」 蒼は呆れた声で「ひどい」と言った。 あぁ、言い忘れてましたぁぁぁ! この子は海堂 奈緒〔かいどう なお〕ちゃん。
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