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すると、橋本が一樹の肩をつかみ言った。
橋本「まだ話しは終わってねーよ。てゆうかなんでお前が夏芽を助けるんだよ」
一樹「コイツは俺の幼なじみだ。昔からずっと一緒にいる。そんな奴をほっとけるわけねーだろ」
そう言うと、一樹は肩に乗った手を振りほどき、保健室の方へ行った。
橋本「チッ」
すると、先生が来て、3人は1週間停学になった。
日葵が目を覚ましたのはベッドよ上だった。
日葵「う…」
目を開けたら、ベッドの外(カーテンが閉まっている)から話し声が聞こえた。
その声は聞き覚えのある声だった。
すると、シャッ!とカーテンが開き、一樹が日葵の方を見た。
一樹「日葵…。先生、日葵起きてます」
保健室の先生「あら、夏芽さん。あなた橋本くん達にボール当てられたのよ?それも当たったのは頭でしかもバスケットボール。でも桧山くんが保健室まで連れて来てくれたのよ」
日葵「え…一樹が?……あ!入学式!」
先生「もう終わったわ。残念ね、でも桧山くんも出てないのよ?」
日葵は不思議そうに答えた。
日葵「え?なんで一樹もなんですか?」
先生「あなたが起きるまでずっと保健室に居たわ。心配そうにあなたの事を見てた」
日葵「一樹…ありがとう」
一樹は顔を赤くして、そっぽを向いた。
一樹「今日は後1時間だし、帰るぞ」
日葵「う、うん」
先生「夏芽さん。頭は大丈夫?」
日葵は少し痛みを感じたが「大丈夫です」と答えた。
日葵「はぁ~。入学式出たかったな」
一樹「中学初日から最悪だ」
と、2人はグチグチ文句を言いながら帰っていた。
すると、全く面識のない女の人から声をかけられた。
女の人「こんにちは!」
一樹「こんにちは」
日葵「こんにちは!」
挨拶を交わすだけかと思ったが、話しが続いた。
女の人「あの、カップルですか?」
一樹「は?!ち、違うし!」
日葵「そ、そんなわけないです!」
2人は顔を真っ赤に染めて言った。
女の人「あ、そうなんだ。良かったら2人で読モしてみない?あぁっ、必ず2人じゃないとダメじゃないよ?」
と、女の人は言った。
日葵「はい…」
女の人「あ。私、桜美事務所の花小泉 凛〔はなこいずみ りん〕といいます!決して怪しいものではありません!」
と、花小泉は焦って言った。
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