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そう思いながら奈緒は空を見上げた。
キーンコーンカーンコーン。
学校のチャイムが鳴り響く。
その中日葵は1人通学路を歩いていた。
日葵「私部活入らないつもりだからなー」
空を見上げ、日葵は独り言をつぶやいた。
日葵(奈緒は部活入るし見に行っちゃったし、蒼は生徒会に入るって言ってたし、一樹とは会いたくないし!!(泣))
すると、後ろからコンコンと頭を突かれた。
日葵「…? い、一樹?!」
逃げようとした日葵の手を一樹は引き止めた。
グイッ!
日葵「?!」
一樹「お前朝から変だぞ?」
日葵「へ、変じゃないもんっ!」
日葵はそっぽを向いた。
その顔を一樹は右手でグッと自分の方へ向けた。
一樹「悩んでる事あるなら言えよっっ!」
そう言うと一樹はパッと手を離した。
一樹が去って行こうとした時に、日葵は一樹の手を掴んだ。
日葵「い…一緒に帰らない?」
一樹「…別にいいけど」
重かった胸が、日葵は少し軽くなったように感じた。
自分にはまだ告白は無理だ日葵はそう感じた。
だけどさっきの一言で日葵は一歩を踏み出した。
日葵(無理だって分かっててももう逆に無理だよ……あの人を…一樹を好きになるななんて)
日葵は一樹の隣で「ふふっ…」と笑った。
日葵(好きだよ……一樹)
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