第1話

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ピピピピ…ピピピピ…。 部屋にスマホのアラーム音が鳴り響く。 日葵「んん…。…何時?」 そうつぶやくと日葵はスマホの画面を見た。 6時30分 スマホのロック画面にその文字が映し出される。 日葵「起きよ…」 ボサッとした髪の毛をとかし、サラサラの髪を三つ編みにした。 母「おはよ日葵。夏服、出しといたからね」 日葵「うん!」 なんと今日から待ちに待った夏服です。 日葵「行ってきまーす!」 母「行ってらっしゃい」 ガチャリと玄関とドアを開け、元気よく一歩を踏み出した。 それと同時にガチャッと言う音が聞こえた。 一樹「行ってきます」 日葵の存在に気付いた一樹は「よっ!」と日葵に笑いかけた。 息を吸い込み、思い切り言った。 日葵「おはよっっ!!」 ドキドキする胸の高鳴りが顔を赤く染める。 1度目をそらしそうになるが日葵はこらえた。 日葵(今そらしたらダメ!!好きになってもらうんだ!) すると、一樹が日葵の方へ近づいて来た。 一樹「髪型変えただろ?」 日葵「えっ?!あ、うん!!」 一樹「似合ってんぞ」 一樹は頭の横で人差し指をくるっと一回転させた。 日葵「あ、ありが…とう」 バクバクと心臓が鳴り、口から心臓が飛びそうになる。 すると、奈緒と蒼が同時に出てきた。 奈緒「あー!日葵夏服可愛いー!」 そう言うと奈緒は日葵に抱きついた。 日葵「えへへ」 蒼「おはよう。一樹、日葵、奈緒」 日葵は笑顔で「おはようっっ!」と答えた。 ドクン…。 蒼の胸が鳴る。 蒼「日葵…」 蒼はポソッと言った。 奈緒「ねぇねぇ!今日久しぶりに4人で出かけない?」 急に奈緒が言い出した。 一樹「俺部活」 奈緒「今日は全部の部活休みだよ?」 日葵「え!行きたい!!」 くるっと振り向き日葵はキラキラした目で蒼を見た。 日葵「蒼もいい?」 蒼「え?いいけど」 すると奈緒と日葵が手を合わせピョンピョンはねた。
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