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ライバル?
伊藤 莉梨子は父親を紹介して欲しいという、クラスの男性に即答で断りを入れた。
翌日は怖々、教室に入った。
いじめ…と言うほどではないが、女性のくすくすとした笑い声と内緒話が、目線と同時に自分に向けられると、自分の事を言われていると思い、不安と気持ち悪さが残った。
由良と留衣子が家で話す、くすくすとこんなに違うかといつも思っていた。
(二人の声は心地いいのにな……。)
それでも、父親に負けたくないし、留衣子も頑張っている。
由良も応援してくれている。
その気持ちが莉梨子の背中を押していた。
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