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「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
気がつくと僕は彼女の胴体を絞め殺す勢いで抱きしめながら痙攣していた。
僕はあまりに長すぎる「時間が止まったような」滞空を体験し、
彼女に掴まっている限り落下はしないということに、やっとのことで気がついたのだ。
ドバドバ流れる涙と汗のせいで、水分が不足している感覚がある。
「あー……そういう感じか」
彼女は困った声を出して、少々冷静になったようだった。
僕は緩み切った口元からだらりと舌を垂らして、ぼんやりとその様子を見ていた。
「もう、さっさと言え、頑張って言え。たった五文字だ、こ、ろ、す、き、か」
「こ、ろすき、かぁ……」
「よし、家の場所教えろ。このまま送ってやる。その格好じゃ歩いて帰りづらいだろ」
「んんー……?」
最高にハイになった僕の体は、幼児以来の解放感に満たされていて。
つまり、僕は失禁していた。
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