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「本日はお持ち帰りですか?」
「いえ、こちらで食べていきます」
「かしこまりました、本日のおすすめはビタースイート・デイになっております」
「では、それで」
「ありがとうございます。失礼ですがアレルギーはお持ちでしょうか?」
「大丈夫です」
「では奥の席でお待ちください」
店員に案内されて窓際の席に着く。
「私」はバッグに入れておいた手帳を取り出し、ページを開いた。
そこには、同じ大学に通うゼミ仲間が映っており、その中央に立っている顔を輝かせた男性、「彼」に視線を集中させる。
それに対して写真の端にはそこそこの容姿だがどこか影を纏う「私」がひっそりと佇むように写っている。
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