家族破滅日記

「2」発端

あれは、姉が大学受験で病んでしまったときのことだ。
姉は、いわゆる心の病気になり遂にはセンター試験すら受けなかった。我が家はエリート一家だと思っている。(親は何も教えてくれないが、叔父叔母の学歴や両親の仕事から独断でそう思っている。)
母は僕が3歳の時から、教育熱心で、たまについていけない時があった。僕が小学4年生のころ父の方の叔父に帰省する車の中で、ひたすら英検のための英単語を無理やり覚えさせられたのを今でも覚えている。そういった母のおかげで姉と僕は、偏差値の高い高校に無事入学することができたわけだったが、今回の姉のセンター試験を受けなかったことを受け、母はすっかり変わってしまった。
そこから、我が家は荒んで行った。