「4」崩壊

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「4」崩壊

母が変わってしまったといったが、どう変わったのか。それは、ひどい心配症になってしまったのだ。ご飯の量を注ぐ時も何度も聞き返してくるし、ある時には、cmで夏バテ対策に、塩分を取ることを忘れずにというのをみれば、夜10:00だったのにもかかわらず、たくさんの梅飴を買ってきたのだ。 こうなってしまったのは、きっと、自分が子供たちにやってきたことが、正しかったのかどうなのかがわかんなくなったからだろう。 姉の心の病気、母の心配性。こう、疲れることが多いと、僕も父も疲れてしまう。 例えば、父が仕事で疲れている時に、ご飯の量を細かく聞いてきたら、どうだろうか。鬱陶しいと思うだろう。このようなことの積み重ねが我が家に亀裂を生み出した。 また、姉というものの、浪人生となり、へやにこもるようになった。ここから我が家の孤食が始まった。
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