日なたの礼品

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「さて、後片付けしたら外にまた戻って貰うからな」  そう言いながら横目で子猫を見ると、お腹が満たされた所為か丸まりそのまま寝てしまった。  その顔を見た瞬間、何とも言えない感情に襲われ起きるまでは置いておこうと考えてしまった。  部屋を片付け、少し空いた窓から入るそよ風でカーテンが揺れるのを見ていると、ついウトウトと頭を垂れてしまったのは仕方なかった事なのかも知れない。  気が付いた時にはもう真夜中になっていた。窓を閉めると子猫が居たはずの場所を見ながら何処かに行ったのだと確認すると少し淋しい気持ちになった。 「また会えるかな」  そう呟いて、その日の夕飯を済ませて就寝すると何処からか猫の鳴き声が聞こえた。  あんなに寝たはずなのにまだ眠い。  猫って寝る子って書くとも言うし、猫になってしまったのでは等と考えながらまたその日は寝てしまった。
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